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なぜ、 からだにいいアブラと、 そうでないアブラがあるのか
アブラの違いは、アブラに含まれている脂肪酸にあります。肉の脂などの動物性脂肪には、コレステロールがたまりやすい飽和脂肪酸が含まれています。そこでコレステロールを減らしてくれる、不飽和脂肪酸の植物性油や魚の油を大いに食べようといわれてきました。ところが、その不飽和脂肪酸にも、からだにいい脂肪酸と、摂りすぎると
悪影響を及ぼす脂肪酸があることがわかってきたのです。ということは、「魚の油や植物の油ならなんでも安心」ではないということ。魚の油はとてもからだにいい油ですが、植物油については、もう少し詳しい知識をもって選んだほうがいいようです。
魚の油や食用油に含まれる不飽和脂肪酸は、体内で分解され、全身の細胞の細胞膜成分になります。問題は、この脂肪酸が酸化に弱く、活性酸素に出会うとたちまち変質し、やけどの後のケロイドのような過酸化脂質に変わってしまうこと。こうなると細胞は代謝できなくなり、老化し、変異しやすくなります。同じ不飽和脂肪酸を含む植物油でも、過酸化脂質化しやすい脂肪酸と、そうでない脂肪酸のどちらを多く含んでいるのか、知っておいたほうがよさそうです。
同じ植物性油にも、「リノール酸」系と「α-リノレン酸」系があった。
ほんの数年前までは、「リノール酸入りのサラダ油がからだにいい」とよくいわれていました。たしかに、リノール酸にもコレステロール低下作用があります。しかしそれはほんの一時的なものであることがわかりました。さらに、長期的にリノール酸をとりすぎると、かえって生活習慣病の因子をもつ人の死亡率を高めることが、1991年にフィンランドで発表された研究報告から明らかにされました。
原因は、過剰に摂取されたリノール酸は、その分だけα-リノレン酸系の作用を相殺させてしまい、血栓を抑制する働きを低下させてしまうことと関係しています。
こんな話になると、「リノール酸」と「α-リノレン酸」て何?という疑問が生じると思いますが、その違いは脂肪酸の分子構造の違いです。「α-リノレン酸」とは、左から3番目に炭素の二重構造がある脂肪酸。これを<オメガ3>と呼んでいます。これに対して、左から6番目に炭素の二重構造がある脂肪酸が「リノール酸」です。<オメガ6>と呼びます。
からだの中で<オメガ3>に対して、<オメガ6>が増えていくと、強力な血小板凝集作用のある物質がつくられ、血液に粘りが生じたり、血栓ががつくられたりして脳梗塞や心筋梗塞のもとになります。
「α-リノレン酸」は魚の油に含まれるDHAやEPAの前駆体
「α-リノレン酸」系の食用油としては、シソ油やアマニ油やえごま油が販売されていますが、まだあまり聞きなれない人も多いと思います。
そんな人でも魚の油に含まれるDHAやEPAがコレステロールを低下させ、脳の発達にいい脂肪酸だということは知っているのではないでしょうか。「α-リノレン酸」は、生体内でこのDHAやEPAに変わる化合物です。
どんな脂肪酸の多い食べ物をとるかによって、全身の細胞の脂肪酸のバランスが変わります。とくに「α-リノレン酸系vs.リノール酸系」のバランスは大切です。
アレルギーやガンと油の話
からだはアレルギーを起こす原因物質が体内に入ってくると、それを防御するために抗体をつくりだしますが、抗体の産生が過剰になるとアレルゲンを排除するための仲介物質が生み出されます。実はこれがアレルギー症状を誘発する物質なのです。
この仲介物質のほとんどが体内の脂肪酸からつくられるため、脂肪酸とアレルギーの関係があるのではないかという命題のもとに実験と研究が進められた結果、やはり、リノール酸(紅花油)を多く摂取したグループには抗体が多く作られ、α-リノレン酸(シソ油)ではそれが抑制された報告もなされています。リノール酸のとりすぎと、アレルギー疾患の急増が関係あるのではないかということがわかりつつあるというところです。また、ガンの発生にもアレルギー同様にリノール酸のとりすぎが関与していることが実験データで提出されています。
あなたの脂肪・食生活チェック |
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1) |
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揚げ物をよく食べますか |
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いわしやサンマはきらいですか |
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家庭でオリーブ油は使いませんか |
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4) |
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マーガリンをよく使いますか |
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5) |
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油の入ったドレッシングをよく使いますか |
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6) |
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ベーコンエッグをよく食べますか |
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7) |
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週に6回以上、外食をしますか |
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8) |
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ケーキが好きですか |
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9) |
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ファーストフードを月に3回以上食べますか |
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10) |
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乳製品を1日300g以上食べますか |
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11) |
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にきびなど肌にトラブルがありかすか |
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12) |
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脱毛しやすいですか |
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13) |
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アレルギーがありますか |
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14) |
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月経痛がひどいですか |
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15) |
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体脂肪が高いですか |
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| <「YES」が15〜12個>⇒油のとりかたがたいへん悪く、大腸がん、乳がん、胆のう炎、心筋梗塞などになる可能性があります。飽和脂肪、肉類、酸化した油を取り込まないように食事を改善して下さい。 |
| <「YES」が11〜7個>⇒更年期症状が起こりやすく、肥満、アレルギーになりやすい体質です。 |
| <「YES」が6〜2個>⇒現代では平均的な油のとり方といえますが、改善することでさらに健康状態をよくし、大きな病気を予防することができるでしょう。 |
「健康はあなたの生活習慣から」社会保険出版社
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